キラキラと眩(まばゆ)い程に着飾れていたのは―――――
大きな大きなクリスマスツリー。
まるで澄んだ夜空に浮かぶ摩天楼。
クリスマスの雰囲気を漂わせているが、まだ聖夜には少しだけ早く人影は疎(まば)ら。
私はツリーの先端を見上げそれを確認すると、静かに目を閉じ祈った。
『いつまでも先生と一緒にいられますように…』
「何やってんだ?行くぞ」
「え?な、何でもない。待って。置いて行かないで!」
履き馴れないブーツで先生の背中を追い掛けたのが悪かった。
タイルが夜露で濡れていた所為で、足が取られた。
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