「ゆっくり考えてる暇なんて無かったし。マジで事故ると思ったんだからね」
未だドクドクと音を鳴らす胸に手を当てる。
「はいはい」
「聞いてないし!先生はさ……って、あれ?ここ…」
胸の高鳴りも先生への怒りも忘れ、突然現れた物に目を奪われた。
「さっき見てただろ?」
いつの間にか車は止まり、先生が助手席のドアを開けてくれていた。
「え?」
「さっきお前が見つけたのこれだろ?違うか?」
顎でクイッと指した。
「…違わ、ない」
先程とは比べものにならない位に大きく、見上げなければ全体が見えない。
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