気付けば…… 以前ここを通った頃とは違い、華やかさを増している。 「…っあ!」 左前方に一際輝きを放つ、ある物に目が留まる。 全体は見えなくても、辛うじて分かる。 「何だ?」 隣に座る先生の方を見ると、こちらに少しだけ身を乗り出し、左前方にある“何か”を探している様だった。 ………近い。 鼓動が跳ね上がるのが、自分でも分かった。 しかし、顔を赤くしている暇なんて無かった。 先程よりも、跳ね馬の如く暴れ出した私の心臓。 「先生っ!前見て!!前っっ!!」