「いつも仲良いわね」
立ち去ろうとするおばさんの一言で気が付いた。
目の前に居た筈の人物が、何故か私の左側に居る。
「いつの間に?何で先生が隣にいんのっ?」
飛び上がった所為で、壁に後頭部を打ち付けた。
―――痛い。
「馬鹿が。何やってんだよ?」
呆れ顔してる癖に、打ち付けた頭を撫でてくる。
「ちょ…ちょっと。それより、何で居んの?」
「背中さすってやったんじゃねぇかよ」
「あ…あぁ」
そうだった。
咽てる時は、慌て過ぎて周りが見えていなかった。
だから、先生がいつ隣に来たのかすらも気付かなかった。


