やっぱり私には、選択権すらも無かったらしい。
反論するのも面倒なので、黙って席に着いた。
店内をキョロキョロと見回す。
実は内心、久しぶりの外出にドキドキしていた。
「落ち着きのねぇ奴」
新聞を見ていたはずなのに、ちゃっかりこちらの行動を見ている。
「そんな事ないし」
「あ、そうかよ」
興味ないなら、言わなけりゃいいのに!
「そう言やぁ、お前寝起きだったろ?」
いきなり“そこ”に触れられるなんて思わなかった私は、思わず口に含んだ水を飲み込んでしまった。
今更感満載な話題に驚き過ぎた所為で、水が変な所に入った。


