「そんなの知ってる。チャーシューはお前の事だ」 「はぁ?なんて失礼な!」 睨みつけつつ、またスナックを摘む。 先生は膨れっ面をした私を笑いながら、私の手を掴み… 次の瞬間――― 「甘めぇな」 手の中にあったスナックは、顔を顰(しか)めた先生の口の中で溶けていた。 先生のその仕草から目が離せない。 それが妙に色っぽく感じ、顔に熱が集まる。 「そんな見つめんじゃねぇよ」 「見てないし」 「いい男だから仕方ねぇか」 「馬鹿じゃん?」 「お前がな」 ゲラゲラとお腹が痛くなるまで2人で笑った。