「それ、“言葉の暴力”って言うんだよ」

「それじゃぁ、嘘言えってのか?…あぁ、可愛い。可愛い」

「嘘を言えなんて言ってないし!“可愛い”のとこ、感情が全く入ってないし!」

「俺、嘘付けねぇんだよな。素直だから」



その言葉を聞いて、今すぐこの階段から突き落としたいと思ったのは、私だけだろうか?


「おい、殺気出てんぞ」

苦笑する先生の手が、私の頭を撫でた。



やっぱり今日は、ツイてる日なのかもしれない。

そう思ってしまう私は、単純。