『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ



「あのハゲめ!一人で運ぶなんて無理じゃん!」

秋山の姿が無いのを確認すると、堂々と巨大地図を引きずり歩いた。


それにしても重い。

数メートルしか運んでいないのに、何度落としたか分からない。

「ムカつく。あのハゲ、更にハゲてしまえ!そしてハゲ散らかってしまえ!!」

そう言ったところで、誰も助けてくれる人もいなく…

一人虚しくひたすら引きずり歩く。




ここは特別校舎。

教室まではかなり遠い。


もう一層のこと、転がした方が速いんじゃないかとすら思われる。

それでも両手で脇に抱え、教室を目指した。