『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ



私の事なんて、好き勝手に言っていればいい。

相手が飽きるまで待てばいい。


亜耶はまだ来ない。

きっとまた遅刻か欠席だろう。



今日は雨…

雨の日は、中庭を通る人影もない。



『二年吉沢、二年吉沢、社会科準備室まで』

ハゲ秋山からの呼び出し。

面倒臭い。

行きたくない。

ろくな事ないだろうし。



だけど、

「聞こえなかったのかな?」

「寝てるんじゃん?起こす?」

「やめとけば?うちらには関係ないし」

ひそひそ声が耳につく。


それだけではなく、視線も感じる。

居た堪れなくなった私は、ようやく重い腰を上げた。