翌朝。
真新しいコートに袖を通し、学校へと向かう。
普段なら、真新しい物を身につけると少なからず気分は上がる。
だけど、いまいち気分が乗らないのは、朝方からしとしとと降り出した冷たい雨の所為だろうか?
教室に入り席に着くと、机に突っ伏した。
寝ている訳ではない。
クラスメイト達のざわめきは、はっきりと聞こえる。
そして、時折聞こえる噂話。
…気にしない。
気にしちゃいけない。
知らない振りをすればいいだけ。
人の声が気になる様になり、初めて知った事がある。
葉山を好きな子は、思いの外多かった事を…


