「うん。愁兄のこと好きだよ」
「だったら…」
「付き合えない。無理なの」
「無理?どうして?」
「愁兄とは、幼なじみなのは知ってるでしょ?でもね、今でも仲がいいのは…愁兄は私のことを“妹”として可愛がってくれてるからなんだよね。気持ちを伝えて、今の関係が壊れるのが怖いの」
悲しそうな瞳で微笑んだ。
「だから、私の一生の片想い」と最後に付け加えて。
最後の一言を聞く少し前から、私の頬を伝う涙は止まる事を知らないようだった。
「何であんたが泣くのよ?馬鹿ね」
そう言って大量のナプキンを押し付けてくる亜耶の目にも、涙が滲んでいた。


