「まぁな。いいだろ〜」 得意気に話している愁先輩は、おもちゃを自慢している子供の様。 「はぁ?私に見合う男がいないだけ」 言い合っているのに、なんだか楽しそう。 だからこそ思う。 付き合っていないのが残念だと。 「愁、早く行こうよ」 やたらと甘ったるい猫撫で声を出し、愁先輩にぴったりと身体を付ける。 愁先輩には似合わない。 「そうだな。じゃぁね、二人とも。気をつけて帰れよ」 右手を大きく振りながら去って行く。 「じゃぁね」 「さようなら」 その後ろ姿を見送った。