ふざけ合っている間に行き着いたのは、地元の駅。
学生や帰宅途中の大人が行き来している。
その中に知っている顔を見付けた。
こちらに向かって歩いて来る。
声を掛けようとして、一瞬躊躇(ためら)い…
思わず亜耶の顔を伺う。
「よう!何やってんの?」
亜耶が気付かない様ならば、知らない振りをしようとしていた矢先。
声を掛けてきたのは、愁先輩だった。
「こ、こんちは。お久しぶりです」
「ナンパかと思ったら、なんだ愁兄か。これから二人で腹ごしらえしに行くの」
頭を軽く下げたものの、やっぱり気になる亜耶の反応。


