『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ



「あっ、もうこんな時間」

時間を気にする、副部長。


「もう暗れぇな。お前ら遅せぇから、帰りは気ぃ付けろよ」

空を仰ぎ見て言った先生に、

「はい。さよなら」

一礼した優等生、副部長に続き

「は〜い。さよ〜なら。また明日っ」

手を振る私。



その後、私だけ制裁が下されたのは、言うまでもない。




先生と別れ、二人で部室に帰ると

「お疲れ。遅かったな」

「葉山。帰んなかったの?」

葉山が残っていた。