聞いていないと言うより… 「この子誰?」 「何年?」 「葉山…もしかして…お前の……彼女か?」 次々と私たちに投げ掛けられる声に掻き消された。 余りの質問攻めにオロオロしてしまう。 「怖い」 目の前には壁。 人の壁。 如何(いか)にも体育会系と云うような、デカイ男達に囲まれ見下ろされると、さすがに怖いんですけど。 葉山も笑っていないで、助けてよ! さっきのジェントルマンはどこ行った? 少しずつ葉山の背後に隠れてみる。