「いや、そんな事ないよ。それより何?」

先に進めてしまおう。

「ふぅん。まっ、いいけど。陸部入んだろ?今日、予定ないなら来るか?」

「マジで?」


葉山が言い終わるのとほぼ同時に声を上げていた。


「マジ!マジ!行く?」

「うん、行く!」

すっかり目の覚めた私は、葉山に付いていく。



着いた先は、コンクリート打ちっぱなしの二階建て。

それはプレハブに近い感じ。

一階の一番左から二番目。


そこが、陸部の部室だった。