―――ドサッ


視界は一面紺色。



「何これ?」

寝起き丸出しの声が出たのには、自分でもビックリしたのだが、もう出してしまったものは仕方がない。


「おぉ。ビックリした!起きてたのか?」

声は出したものの、未だ机に突っ伏している私からは、相手の顔が見えない。

ただ…声は聞いた事がある人物なのは確か。



面倒臭いが、顔を上げてみた。

「か……葉山だ。何?」

「吉沢、今間違えかけただろ?」



……チッ、気付きやがった。

そこはスルーしてよ。