……気になる。





集中なんてものは、残念ながら私には備わっていない。


あれから3分と経ってはいないのに、前方の黒板ではなく左に意識がいく。


チラッと中庭を盗み見すると、もうすでに先生の姿はなっかた。




「いなくなっちゃった…」




湧き上がる想いは、淋しさ。


沸き立つ想いは、独占欲。