『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ



ヒーヒー言いながら、笑い転げる葉山。

「マジ腹痛ぇ〜。来月分くらい笑った」

「本当ごめん」

顔の前に合掌をし、好青年葉山に謝った。

しかし…来月分?十年分の間違いじゃないのだろうか?と思ったなんて、今は言えやしない。




「この子、他人に興味ないの。だからか、よく人の名前間違えるの。揚句の果てには、顔さえも覚えないからね」

「へぇ、本当に面白い子だね。ねぇ、良かったら陸上部入らない?あっ、もちろんマネージャーね。3年が抜けたから、マネージャーいねぇんだ。頼むよ!」

今度は逆に合掌スタイルで拝まれる。



私がマネージャー?

無理無理無理。