「理恵、具合悪そうだけど大丈夫?」



あれから暫く経った昼休み。

亜耶は私の顔を見つめる。

その顔はどこか悲しそう。


「どこも悪くないよ。大丈夫!!あっ、でもダイエット始めた!この辺りがヤバイんだよね」

制服の上からお腹の肉を掴む素振りをする。



そんな私を見た亜耶の顔は更に悲しみに歪んだ。




「そう…それなら、いいんだけど……」

「亜耶、そんなに心配しないで。私なら大丈夫だよ」





この時は自分自身でも気付いていなかった。



『大丈夫』と言い聞かせていた事に…




そして、何よりも

自分の弱さに――