亜耶達を見送っている私の頭にコツンと何かが当たった。

「ん?」

確認しようと上を向こうとするが、その何かで抑え付けられ見れない。



しかし、伝わる感触と雰囲気からして、多分私の頭の上には先生の顎が乗せられているに違いない。

「はぁ。あんま無茶すんなよ」

あまりの密着に緊張感が増す。


「……ごめんなさい」


そう言った私を力強く絡みつく腕。



「お前の事心配になんだよ。何かあったら俺に言え。わかったか?」




今、ちょっとだけ辛そうな声をしたのは、どうして?