―――――――― 「理恵ー、あんたもう大丈夫なの?」 校門を潜ると、ドンっと背中に受ける衝撃と共に亜耶の声が鼓膜を突き抜ける。 思わず前にコケそうになる。 病み上がりだと云うのに、朝から酷い扱い。 「おはよう。亜耶、痛いんだけど…」 非難の声を上げてみるも 「ん?どこが?」 あっさり玉砕。 「何でもないです」 天然には敵わない。