そのうち俺も諦めて、食べたくないって言ってると母さんに伝えるために、台所に向かった。
「食べたくないって」
台所からリビングを覗くと、隼人と廉が一足先にチャーハンを頬張っていた。
「困ったわね。この薬、食後って書いてあるのよ。何か食べないと飲めないし」
里穂の母さんから預かったであろう薬を眺めて、母さんはため息をついた。
薬の入ってる袋には、近所の小児科の名前が書いてある。
「もう一回聞いてくる」
くるっと身体の向きを変えて、里穂が寝てる部屋に戻った。
「やっぱ、なんか食べろ。じゃないと薬飲めないし」
「食べたくないんだもん。修斗のバカ」
「はぁ?」
せっかく甘やかしてあげよう、優しくしてあげようって思っていたのに、バカと言われて一気にその思いも冷えていった。
「わかった。里穂はずっとそのまま風邪引いてればいいんだ」
「いいもん。ずっとこのままでも」
里穂が俺に背を向けたのと同時に、俺も酷くうるさい音を立てて引戸を閉めた。
「食べたくないって」
台所からリビングを覗くと、隼人と廉が一足先にチャーハンを頬張っていた。
「困ったわね。この薬、食後って書いてあるのよ。何か食べないと飲めないし」
里穂の母さんから預かったであろう薬を眺めて、母さんはため息をついた。
薬の入ってる袋には、近所の小児科の名前が書いてある。
「もう一回聞いてくる」
くるっと身体の向きを変えて、里穂が寝てる部屋に戻った。
「やっぱ、なんか食べろ。じゃないと薬飲めないし」
「食べたくないんだもん。修斗のバカ」
「はぁ?」
せっかく甘やかしてあげよう、優しくしてあげようって思っていたのに、バカと言われて一気にその思いも冷えていった。
「わかった。里穂はずっとそのまま風邪引いてればいいんだ」
「いいもん。ずっとこのままでも」
里穂が俺に背を向けたのと同時に、俺も酷くうるさい音を立てて引戸を閉めた。


