君の隣~番外編~

ああ、でもそんなことより、自分で歩かないと。


「修斗、歩くよ私」


ここから家まで、きっとまだ距離はあるし。


「乗ってろ。いいトレーニングになるし」


「ん」


じゃあ、甘えちゃうね。


「里穂、ちょっと寄り道してもいいか?」


「うん。いいよ」


修斗の背中は広くて、すごく安心する。


連れて来られたのは家とお店の中間地点にある公園で、ゆっくりと背中から下ろされる。


ふと空を見上げると、綺麗な満月とたくさんの星が輝いていた。


手を引かれて、ベンチに座る。


「里穂、これ」


「ん?」


ジャケットのポケットから何かを取り出して、私の前に突き出す修斗。