君の隣~番外編~

「でもだからといって、前を向いて歩いていく足を止めることは出来ない。それで里穂に寂しい思いをさせてるなら、俺はごめんしか言えない」


「修斗・・・」


「ごめん、里穂。寂しい思いさせて。隣にいてやれなくて」


「ううん。私のワガママだから」


修斗の胸から顔を上げると、涙で頬に張り付いた髪を修斗がよけてくれた。


「里穂はワガママお嬢だからしょうがない」


「なにそれ」


不貞腐れて頬を膨らませれば、修斗にパチンと頬を軽く叩かれた。


「今まで里穂のワガママは俺が叶えてきたから。でもこれからは、お前のワガママ全ては叶えられない。分かって、里穂」


「うん」


「傍にいて欲しいって言われても、傍にいれないこともある」


「分かってるよ。修斗がどれだけサッカーに集中してるか、どれだけサッカー好きか。でもちょっとだけ寂しくなっちゃった」


コツンと修斗の胸に頭を寄せると、大きな手で頭をなでてくれる。


「でも里穂、これだけは言っとく。俺の隣は、いつも里穂だけだから」


「修斗・・・」