「そうだ、廉。今日は夕ご飯どうするんだ？」


「あーそう言えば、今日は誰も家にいないんだった」


「じゃあ、なんか食べに行くか？里穂もいるし、隼斗もどこにも出かけてなきゃいると思うし」


「行く。腹減った」


そんな会話をしていると、あっという間に家に着いた。


家に入るため数段ある階段を上っていると、リビングの窓がガラッと開いて、里穂が姿を現した。


「あっ、おかえり修斗。廉も一緒だったの？」


「ただいま。ああ、ちょっと一緒にサッカーしてきた」


「そっか。でもなんか、修斗と廉が二人でいるの、変な感じ」


「別に変じゃないだろ。義兄弟なんだし」


そう言うと、里穂はすごく嬉しそうに笑った。


「私も今まで、隼斗君とおじゃべりしてたんだよ」


「それもなんか変だな」


「変じゃないよ。私と隼斗君だって、義姉弟なんだもん」


「まあ、そうだよな」