君の隣~番外編~

廉は昔から、俺のことを「修斗君」って呼ぶ。


それは里穂と結婚してからも変わらない。


まあ今さら、「義兄さん」なんて呼ばれても恥ずかしいし、廉もそんな風に呼ぶことは恥ずかしいと思う。


「なんだ廉。もうバテたのか?」


「あのね、プロ選手と一般人を比べないでくれる?」


そんなことを言いながらも、廉は元々の負けず嫌いな性格もあって、必死に俺に食らいついてきた。


廉と一緒に、無我夢中でボールを追う。


そして気づいたら、1時間以上二人でボールを蹴っていた。


「ほら」


「ありがと」


ベンチに座っていた廉に、自動販売機で買ったスポーツドリンクを渡す。


それを二人でゴクゴクと飲んで、ホッと息をついた。


「修斗君、タオル」


「サンキュ」


廉がベンチに置いてあったカバンからタオルを二枚取り出して、一枚俺に渡してくれる。