君の隣~番外編~

ポンポンと私の頭をなでたあと、私を抱きしめたままラグの上に寝っ転がる。


「足治ったら、どっか連れてってやるからな。待ち合わせは、違う場所にするけど」


「どうして?」


修斗の先輩たちと話す機会なんてめったにないから、楽しかったんだけどなって思いながら、理由を聞く。


「また里穂がコケないように」


「もう、バカにして」


「まあ、理由はそれだけじゃないけど」


「ん?他にあるの?」


そう聞いても、修斗は全然理由を教えてくれない。


「ねえ、修斗。お願い、教えて」


修斗をジッと見つめると、ぷいっと顔を背けられた。


「あーもう、本当弱いよな俺。妬いたんだよ。俺の知らないところで里穂が先輩と話してて」


小さい声でそういう修斗。


普段そんなこと言ってくれないから、ちょっと嬉しくなる。


怪我をしてデートが出来なくなったのは残念だったけど、こうして修斗の本音を聞けてよかったなと思った、夏の暑い日。







……END