君の隣~番外編~

さっきまで水を触っていた手は冷たくて、その冷たさのせいか里穂が目を覚ました。


「修斗?」


「りんごゼリー作った。食べれるか?」


「りんごゼリー?」


ほんの少しだけ、里穂の表情が緩んだ。


「冷たくて気持ちいいから」


「うん」


今まで食べることを拒否していた里穂だけど、自分の好きなりんごだからか食べると小さく言葉を漏らした。


起き上がった里穂に、家から着てきたであろうパーカーをパジャマの上から掛けてやる。


「ちょっと固いかもしれないけど」


「修斗が作ってくれたの?」


「一応」


手作りってなんだか恥ずかしくて、ぶっきらぼうな答え方になってしまう。


「いただきます」


気に入ってもらえるか?なんて不安が、一瞬頭の中をよぎる。