海は…

あなたと私を巡り逢わせるために、広すぎる陸地を埋めてくれました。


空は…

そんな優しい海を映しているから青いのですよ。


木々は…

あなたの声が、ちゃんと私に届くよう
街の雑踏を掻き消して、木の葉の演奏をしてくれました。

あなたの声は素敵な音色に包まれて私の心まで透ります。


風は…

あなたが寂しくないように
私の思いを乗せていつでもそっと

あなたの背中をなでてくれます。


雨は…

せつなくって、我慢出来なくなってしまったあなたの涙を

そっと隠してくれますよ


大地は…

私があなたの所へ早く帰りたくなるように

夕飯の匂いを吹き出しています。


夜は…

恥ずかしがらず、ちゃんとあなたを見つめられるように

辺りを暗くしてくれます。


朝は…

昨日をすべて許してくれるのです


そして


夢は…

二人をしっかりと歩かせるために

わざと、

遠くの方で、
こちらを見ながら待ってくれています。


安心して下さい。

とにかく私は、


「いつでもここにいますから」