「海斗がいなくなったから悪いんだよ!」



その言葉に一瞬、海斗の顔が歪んだ。



そして、次の瞬間、激しく口付けられた。



「んあッ。」



息…息が…。



長いよ…。



「俺だって…!」



唇がまた襲う。



「一緒にいたかったッ。」


「はぁッ。」


「央が、うらやましかった!」



わかったから!



ちょっと、苦しい。



「俺、嫉妬したんだからな!」



ここで、海斗を押し退ける。



海斗は荒い息をしながらあたしを見下ろした。



あたしは肘をついて起き上がり、海斗を見上げる。



「央に嫉妬?」



顔を歪めて頷く海斗。



「あたしを信じれなかったわけ?」


「いや、そうじゃなくて。
央と仲良さ気だったから。」


「前からいいじゃない。」



弱ったようにあたしを見て、海斗はまた覆いかぶさってきた。



「嫉妬するとそんな冷静さ無くすんだよ。」



チュッとキスする。 



海斗は驚いて目を丸くした。



「さっきまで怒ってたのに…。」


「怒ってた方がいい?」