「いいなぁ。
あたしもそういうの憧れるなぁ。」


「もしあんた達が同棲するようになったら、あたしがいい物件教えてあげる。」



ありがと美喜さん。



でも、



「あたし達が一緒に住むようになるのは、結婚してからじゃないかな。」


「お堅いねぇ。」



クスッと美喜さんは笑って、コーヒーを飲んだ。



「ていうか、美喜さん達はいつ結婚するの?」


「結婚ッ!?」



うん。



順番的に美喜さん達が先でしょ。



「もうすぐ20歳になるじゃん?
岩田さんは既になってるし。」



ニヤニヤと詰め寄る。



「馬鹿ッ。」



結婚式には呼んでね、とウインクすると、美喜さんはプイッと顔を背けた。