次の日、央のアパートへ行くと、海斗はいなかった。



「帰ったよ。」



ポツンと一人座っていた央が言った。



どこか寂しげだ。



「そっか。」


「今度帰ってくるのは、いつになるんだろうな。」



ほんとだよ。



いつ帰ってくるの?



「何かさ、前住んでた時も、一番海斗に振り回されてる気がする。」



美喜さんも言ってた。



「あたしもそう思うよ。」


「一番大人に見えるのにな。」


「ね。」




久し振りに、あたしは央と二人きりでご飯を食べた。