ボクは先にベッドを出て着替え始めた。

アキは少しもベッドから出ようとしなかった。

ボクは、アキの脱がれている服をベッドの中へ渡した。

お互い裸を見ているのに、着替えるのを見られるのは恥ずかしかったようだ。

お互い服を着替えると、ボクは下の部屋に降りてみた。

さすがにまだアキを両親に紹介したことはないし、いきなり泊まって紹介ではアキに対するイメージが悪くなりかねない。

しかし、幸運にも両親は出かけていなかった。

ボクは部屋へ戻り、

『帰ろうか。送っていくよ。』

そう言ってアキを連れて家を出た。