「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

とにかく新発見の彗星が出現した事については、事実のみ明日発表することとして、科学者たちとの話を続けた

スティーブたちは通信本部を退出した後も、本部ビルの内部の見学を続け、見学を終了して本部ビルを出たのは、太陽が沈み、空が夕焼け色に染まっていた時間になっていた。

スティーブはケイトと別れ、泊まっているホテルまで戻る途中、通信本部の中で、李や科学者が話していた内容の事が気になって、その光景を思い出していた。

ホテルの部屋に戻ると、メッセージが届いていて、キャスターをしている友人のモニカからであった。

メッセージには、四日後の夜は時間が取れそうなので、夕食を一緒に食べられると入っていた。

スティーブは、しばらく休暇があるので、四、五日の間ニューヨークに滞在してエンターテイメントショーなどを観劇したりしながら観光するつもりであり、その間に昔の友人でニューヨークの観光船の航海士をしているアンジェロやモニカと一緒に食事でもしないかと誘っていたのである。

モニカからのメッセージを受けて、早速アンジェロに連絡を入れ、四日後に夕食を共にする約束を取り付け、レストランの予約をアンジェロに頼んでおいた。

スティーブは今夜は特に予定も無く、食事にでも行こうかと思い、座っていた椅子から立ち上がり、セントラルパーク沿いにある、泊まっているホテルの窓のカーテンを閉めにゆき、カーテンを閉めかけて手を止めた。