全員が退出した後も、一人残っていたが、しばらくしてから立ち上がると
「あと二年半・・・」
と呟きながら、会議場を後にした。
地球連合の事務総長の任期は六年であり、任期が終了する三ヶ月前に投票で次の事務総長が決まることになっている。その時、事務総長職を引き続けて行なう意志があれば、もう一度続けて立候補することができる。
そして当選すれば、もう一期続けられるのであるが、二期目の任期は三年と決まっていて、それ以上続けることは、できない仕組みとなっている。
李の一期目の任期は二年半ほど残っている。
残りの二年半のうちに、火星の復興を成し遂げ、地球防衛システムを構築しなければならない。
防衛システムさえ完成すれば、あとは兵器や兵力を充実していけばよいだけであり、次の事務総長に任せればよいのだと、考えていた。
つまり二期目の立候補をする気は、李には無かったのである。
残り二年半、如何にしても、やり遂げなければならぬと決意していた。
時間は限られている。
あと二年半・・・
「昼食、何にしようか」
由紀がお婆ちゃんたちに相談している・・・
「あと二年半・・・」
と呟きながら、会議場を後にした。
地球連合の事務総長の任期は六年であり、任期が終了する三ヶ月前に投票で次の事務総長が決まることになっている。その時、事務総長職を引き続けて行なう意志があれば、もう一度続けて立候補することができる。
そして当選すれば、もう一期続けられるのであるが、二期目の任期は三年と決まっていて、それ以上続けることは、できない仕組みとなっている。
李の一期目の任期は二年半ほど残っている。
残りの二年半のうちに、火星の復興を成し遂げ、地球防衛システムを構築しなければならない。
防衛システムさえ完成すれば、あとは兵器や兵力を充実していけばよいだけであり、次の事務総長に任せればよいのだと、考えていた。
つまり二期目の立候補をする気は、李には無かったのである。
残り二年半、如何にしても、やり遂げなければならぬと決意していた。
時間は限られている。
あと二年半・・・
「昼食、何にしようか」
由紀がお婆ちゃんたちに相談している・・・

