「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

「勇太さんは・・・」

「西方浄土に旅立ったの・・・」


泣きつかれ、涙は涸れてしまったと思われた理絵の目から、再び涙が溢れてきて、止め処なく流れ落ちる涙が、頬を伝って零れ落ち、落ちた涙の雫が海岸の砂に染み込んでゆく・・・

「一緒に京都へ行こうと約束したのに・・・」

「ゆうた・・・」

と呟いた理絵が、見つめている彼方の海に、日は沈んでゆく。



沈む夕日を見送る、理絵の背後の空には・・・


十三夜の月が、ぼんやりと浮かんでいた。