「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

しかし、その中で、ただ一人、李は・・・

優秀な勇気のあるパイロットを失ったことに、心を痛めていた。

その日本機のパイロットに感謝し、死を悼み、頭をたれると黙祷を捧げ、胸の前で十字をきっていた・・・




数時間後
直の乗る調査船が地球に帰還した。

直と郁江は、外出禁止令が解けて間もなくの午後二時ごろ、宇宙センターの休息室に入った。そして、勇太を失い、失意の直が椅子に腰を掛けて、茫然とした表情で座っている。
郁江は、そんな直が、痛ましくて声が掛けられない。

しばらくして、直が、おもむろに携帯電話を取り出すと、手に握り締めたままの携帯電話を見つめている・・・

深刻な表情をして、そのままの姿勢で、動かない・・・

ほんの五分か、十分かも知れなかったが、直にとっては長い時間が過ぎ、心を決めた直が、携帯電話を握りなおして、番号をうち始めた。

直は、心が痛み、言い出し辛かったが、伝えるのを躊躇ったところで、いずれ連合本部からの発表があれば知れるのであり、自分の口から真実を伝えなければならないと、勇太の死を伝える決心をして、理絵に電話を入れた。

理絵は、すぐに電話に出て