「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

一本の超強大な光の束は、命中する寸前、無機物生命体を包み込むように展開すると、数限りなく存在する傷痕に吸い込まれていった・・・

その次の瞬間・・・

無機物生命体の表面に、細かな亀裂が広がったかと思うと、断末魔の苦しみを味わう間もなく、大爆発を起こし、跡形も無く、木っ端微塵に吹き飛ばされていた・・・・・


無機物生命体を追っていたヨーロッパ隊の二機の宇宙戦闘機と、反対側から無機物生命体の前面に回りこんでいたアメリカ隊の二機の宇宙戦闘機は、月の裏側で大爆発する光が月の影から見えた。

そして、そのまま進むうちに、追っていた二機と、反対側から回り込んでいた二機が出会い、無機物生命体が消え去っているのが分かった。

宇宙戦闘機隊は、先ほどの爆発は無機物生命体だと判断し、合流して月の表側に出てくると、爆発したのは日本機の攻撃が原因で、致命傷を負ったのであろうと推測したスティーブが、作戦本部に連絡を入れた。

「アメリカ隊のスティーブより作戦本部へ、無機物生命体は爆発を起こして消滅しました。おそらくは自爆した日本機の攻撃で、致命的なダメージを被っていたのではないかと思われます」

「繰り返します。無機物生命体は、自爆した日本機の攻撃が原因により、爆発消滅しました」

連絡を受けた作戦本部では歓声が沸き起こり、ある者は跳び上がり、ある者は握手をして、歓喜の声を上げている。