夜中の雷も光る激しい風雨に、智行は念のためにと思い、懐中電灯を頼りに、寺の中を見回り、寺の講堂に来て、東の入り口から入り、立体曼荼羅の仏像たちを見回しながら、西の出口へと向かって歩いていた。
すると、突然に講堂が光に包まれた。
智行は、てっきり近くに雷が落ちたのだと思い、大きな衝撃音が聞こえてくるだろうと、耳を塞いで防いだ。
しかし、耳を塞いでいたお陰だったのか、衝撃音は聞こえず、耳を塞いでいた手を離し、雷は、少し遠くへ落ちたのかも知れないなぁなどと思いながら、首を傾げつつも、見回りを続けようと歩き始めた。
歩き始めると、誰かが見ているような気がする・・・
今頃、こんな所に人が居る訳が無いと思いつつも、周囲を懐中電灯で照らして見てみるが、思ったとおり誰も見えない。
ところが少し歩き進むと、やはり、誰かに見られているような気がして、後ろを振り返った。
だが、人影など見えはしない。
こんな風雨の強い夜中に講堂に来る人など居る筈も無く、自分の気のせいだと思い、再び歩き始めた。
それなのに数歩進むと、なぜか誰かの視線を感じる。
ふと懐中電灯の光を入り口近くに立っている持国天に当ててみると、ぎょろりと目が動いた気がした。
そんなバカな、と思いつつ、持国天のところまで引き返して、光を当てて、しげしげと見つめていたが、いつものままである。
すると、突然に講堂が光に包まれた。
智行は、てっきり近くに雷が落ちたのだと思い、大きな衝撃音が聞こえてくるだろうと、耳を塞いで防いだ。
しかし、耳を塞いでいたお陰だったのか、衝撃音は聞こえず、耳を塞いでいた手を離し、雷は、少し遠くへ落ちたのかも知れないなぁなどと思いながら、首を傾げつつも、見回りを続けようと歩き始めた。
歩き始めると、誰かが見ているような気がする・・・
今頃、こんな所に人が居る訳が無いと思いつつも、周囲を懐中電灯で照らして見てみるが、思ったとおり誰も見えない。
ところが少し歩き進むと、やはり、誰かに見られているような気がして、後ろを振り返った。
だが、人影など見えはしない。
こんな風雨の強い夜中に講堂に来る人など居る筈も無く、自分の気のせいだと思い、再び歩き始めた。
それなのに数歩進むと、なぜか誰かの視線を感じる。
ふと懐中電灯の光を入り口近くに立っている持国天に当ててみると、ぎょろりと目が動いた気がした。
そんなバカな、と思いつつ、持国天のところまで引き返して、光を当てて、しげしげと見つめていたが、いつものままである。

