「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

直を乗せた調査船は、そのまま一目散に地球へ逃れてゆく。


勇太が無機物生命体に突入する直前に、無機物生命体を振り切るのが困難だと判断した勇太から、他の四機の宇宙戦闘機に通信が送られ

「無機物生命体は、成長してエネルギーが増幅して、我々の電子ビームに似た光線の発射を開始致しました」

そして
「これ以上、逃れる事は不可能。我、これより突入します」

との発信を最後に途絶えてしまった。

壮絶な最後であった。

通信を受けた四機の宇宙戦闘機が、無機物生命体を全速力で追跡する。

無機物生命体は月の裏側へ回り込もうとしてゆく。

その後ろをヨーロッパの二機の宇宙戦闘機が追跡し、無機物生命体を挟み撃ちにしようと、残りのアメリカの二機が月の反対側から回り込んでゆこうとする。




ちょうど勇太が自爆してしまった頃、理絵が、これまで携えていて、宿の外の玄関脇にある杖置き場に入れておいた、宏と書かれている金剛杖と勇太の使っていた金剛杖が輝き始め、その輝く光は、瞬時に輝きを増すと、東の空に向かって放たれていた・・・

その頃、宮西タクシーは京都駅の東の道を自宅へ向かって運転していた。