「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

「今回、現れた無機物生命体は僅か一生命体であり、何も恐れを抱く必要はありません。私どもは、万全の態勢で攻撃準備を着々と進めており、必ずや攻撃開始とともに無機物生命体を葬ることに成功するでありましょう」

「地球上の施設や市民の皆様方に被害が出ないように、準備万端整いつつあり、二年前の無機物生命体との戦闘時のような被害は、全く想定しておりません」

「地球市民のみなさん、ご安心下さい。少しの時間、外出を控えていただいている間に、現れた無機物生命体は、私たちの敢行する総攻撃により、たちどころに壊滅しているでありましょう。不安に感じる要素など何ひとつありません。少しの間、外出を控えていただければ、十時間も経たないうちに、無機物生命体が死に絶えた報告を耳にする事になるでしょう」

「落ち着いて行動して下さい。そして平静を保って下さい。私たちが責任を持って、地球が危機に陥る事は阻止します」

李は堂堂としていて、ゆっくりと言葉を選びながら、語りかけてくる。

中継を見ている世界中の人々の、心の中の不安を取り除き、安心を与えようとしているのであろう。

その表情や態度は、落ち着いていて、自信に満ちている。

テレビを見ている由紀たちも、心持ち不安感が遠のき、気持ちが落ち着いてくる。

李は、続けて
「私たちは、揺ぎ無い自信と万全の態勢で、作戦を開始致します。市民のみなさまは、くれぐれも指示を守り、慌てることなく、勝手な行動や突発的な行動を慎み、待機しておいて下さい」