しかし、理絵には、どうすることもできず、とにかく無事を祈るしかなかった。
長い朝食が終わり、部屋に戻って、由紀が何気なく携帯電話の画面を見ると、メールが入っていた。メールは明け方に届いていて、勇太を送って行く時には、携帯電話を部屋に残したまま、忙しなく出て行ったので、気がつかなかったのだ。
メールは直からであり、昨夜、十時間後には地球に向けて出発すると届いたメールの後に入っていて「まもなく地球に向けて出発します」と短い文面で届いていた。
そうすると、今頃は直の乗る調査船は月面基地を出発して、宇宙空間を地球に向かって航行しているのであろうか。
由紀は理絵に
「お兄ちゃんからのメールが、入っていたわ。まもなく月を出発するって書いてあるから、もう今頃は、地球に向かっている頃かも知れないわね」
と伝えたが、勇太のことが気掛かりな理絵は、表情が冴えなかった。
理絵は、何を考えているのか。
部屋の中に座ったまま、ただ、ぼんやりと窓の外に見える雲を見ていた。
ややあって、おもむろに立ち上がると、窓の所にゆき、外を見ながら
「今日は風が強いみたい・・・雲が・・・すごい速さで流されていく」
と独り言を呟いていた・・・
午後八時、ニューヨークの連合本部
長い朝食が終わり、部屋に戻って、由紀が何気なく携帯電話の画面を見ると、メールが入っていた。メールは明け方に届いていて、勇太を送って行く時には、携帯電話を部屋に残したまま、忙しなく出て行ったので、気がつかなかったのだ。
メールは直からであり、昨夜、十時間後には地球に向けて出発すると届いたメールの後に入っていて「まもなく地球に向けて出発します」と短い文面で届いていた。
そうすると、今頃は直の乗る調査船は月面基地を出発して、宇宙空間を地球に向かって航行しているのであろうか。
由紀は理絵に
「お兄ちゃんからのメールが、入っていたわ。まもなく月を出発するって書いてあるから、もう今頃は、地球に向かっている頃かも知れないわね」
と伝えたが、勇太のことが気掛かりな理絵は、表情が冴えなかった。
理絵は、何を考えているのか。
部屋の中に座ったまま、ただ、ぼんやりと窓の外に見える雲を見ていた。
ややあって、おもむろに立ち上がると、窓の所にゆき、外を見ながら
「今日は風が強いみたい・・・雲が・・・すごい速さで流されていく」
と独り言を呟いていた・・・
午後八時、ニューヨークの連合本部

