「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

そのように決定し、明日に開かれる安全保障会議で了解を取り付けた後、すぐに配備できるように準備しておく。

ところが調べてみると無人偵察機の航続距離では、最も物体に近い硫黄島の基地から発進させても届かないのであった。そうかといって無人偵察機を積載している艦船を向かわせていたのでは時間がかかりすぎる。

そこで日本政府に要請して、波動エネルギーの弱い今のうちであれば、物体から離れた位置からのミサイル発射であれば、戦闘機が葬られる事態も発生しないのではないかと、射程可能で最も物体から離れている位置から戦闘機によりミサイルを発射して撃ち込んでもらい、上空のカメラ衛星で結果を捉えることにした。

以上のように決定されると、すぐに行動に移され、文書を作成し、各国政府に伝達する作業に入った。

作業は急ピッチで進められて、深夜まで続いてゆく。




面河渓谷の宿での朝食後、近くを散歩しようと六人が玄関から出てゆく。

由紀が着ている服の表面を擦りながら

「寒いわねぇ・・・」
と呟いている。

雨は上がっているが、昨日の天気予報で流れたように、しばらく梅雨のような天気が続くのか、どんよりとした雲が垂れ込めて、標高の高い渓谷であり、ちょっと肌寒い。

しばらく周囲を歩きロビーまで戻って来て

「ストーブが、ほしいくらいね」
と理絵も話している。