「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

方法と言っても、戦闘機か艦船からミサイルを撃ち込むか、無人の偵察機を物体の上空に飛ばして様子を探るとか、その偵察機に装備されているミサイルを発射して、結果をみるぐらいしかない。

しかしミサイルを発射すると、もし相手が無機物生命体で無い場合は、物体に乗り上げている海洋調査船も破壊する事になり、もしも生存者が居た場合には死ぬ危険性があり、生存者が居なくても遺体の収容ができなくなる可能性がある。

それに航空機や艦船が不用意に近づくのも危険である。

なかなか難しい判断である。

だが考えてみると、相手が無機物生命体であれば、物体に向かって発射されたミサイルは無力化されてしまい、乗り上げている海洋調査船は破壊を免れるが、結局は無機物生命体を攻撃しなくてはならないので、海洋調査船ごと破壊するしか他に方法が無いのではないか。

それに無人偵察機で様子を見てから判断していたのでは、対応が遅すぎることになりはしまいか。

結局、最終的に結論として、無人偵察機を飛ばしてミサイルを撃ち込むと同時に、平和維持軍による攻撃準備を並行して行うことに決定した。

攻撃準備としては、物体を取り囲むように、北米の戦闘機部隊をミッドウェイ島へ、ヨーロッパの戦闘機部隊をアリューシャン列島の基地に、オセアニア、東南アジア、南アジアの戦闘機部隊をサイパン島へ、東アジアの戦闘機部隊を硫黄島へ集結し、上空には電子ビーム砲搭載衛星を配置する。

もしも宇宙空間に逃れようとした場合に備えて、ヨーロッパに二機、アメリカに二機、日本に一機ある試験飛行を終えた宇宙戦闘機を地球と月の間で待機させる。