おそらく、最初に落下した隕石が無機物生命体だったとすれば、隕石としては相当な大きさでも、無機物生命体としては地球を襲ったものに比べれば最小であり、エネルギーが小さかったのであろう。
そこで以前の戦いで落下した無機物生命体の残骸や、ちょうど近くを航行していた船を取り込みながら成長していったのではないか。成長すればするほど大きくなってゆき、エネルギーが増し、体内に取り込むのも早くなってくるし、移動速度も速くなっていったのではないだろうか。
そしてなぜ、大型船や特殊船ばかり狙われたのかというと、大型船であれば自身の成長に必要な物質を多く獲得できたのであろう。そして特殊船などはハイテク機材が積み込まれており、無機物生命体にとっては好都合であり、漁船やヨットなどの小型船には興味を示さなかったのであろう。
それでは、なぜ移動の途中で遭遇する大型船などを襲わなかったのかという疑問が残るが、襲われているのかも知れないのだ。
無機物生命体の落下した位置と重ならない四隻が、そうかも知れないし、もし四隻が襲われたのではなくて、実際の遭難だったとしたら、無機物生命体は、海に落下している自分の仲間である無機物生命体の残骸を取り込むのを優先して移動し、移動の途中で遭遇する船には目もくれなかったのかも知れないが、遭難した四隻の船の追跡調査をしている時間的な余裕は、今は無い。
李は、大至急、判断して対策を講じなければならない。
すぐに通信本部に戻ると、科学者と軍の作戦担当将校に大至急連絡を取って、一時間後に第七会議室に集めるように、職員に指示をしておいてから、現在、新彗星の件で討議が行なわれている、安全保障会議の会議場に補佐官を呼び寄せに連絡員を向かわせた。
そこで以前の戦いで落下した無機物生命体の残骸や、ちょうど近くを航行していた船を取り込みながら成長していったのではないか。成長すればするほど大きくなってゆき、エネルギーが増し、体内に取り込むのも早くなってくるし、移動速度も速くなっていったのではないだろうか。
そしてなぜ、大型船や特殊船ばかり狙われたのかというと、大型船であれば自身の成長に必要な物質を多く獲得できたのであろう。そして特殊船などはハイテク機材が積み込まれており、無機物生命体にとっては好都合であり、漁船やヨットなどの小型船には興味を示さなかったのであろう。
それでは、なぜ移動の途中で遭遇する大型船などを襲わなかったのかという疑問が残るが、襲われているのかも知れないのだ。
無機物生命体の落下した位置と重ならない四隻が、そうかも知れないし、もし四隻が襲われたのではなくて、実際の遭難だったとしたら、無機物生命体は、海に落下している自分の仲間である無機物生命体の残骸を取り込むのを優先して移動し、移動の途中で遭遇する船には目もくれなかったのかも知れないが、遭難した四隻の船の追跡調査をしている時間的な余裕は、今は無い。
李は、大至急、判断して対策を講じなければならない。
すぐに通信本部に戻ると、科学者と軍の作戦担当将校に大至急連絡を取って、一時間後に第七会議室に集めるように、職員に指示をしておいてから、現在、新彗星の件で討議が行なわれている、安全保障会議の会議場に補佐官を呼び寄せに連絡員を向かわせた。

