真知子お婆ちゃんと芙美子お婆ちゃんは、その話を聞いていて
「そうそう、私も住所を書いておくわ」
とペンを取り出し、封筒の裏に、それぞれ書き記した。
真知子お婆ちゃんは、住んでいるのが香川県の丸亀市なので、七十七番のある多度津町から、七十八番のある宇多津町へ向かう途中の近くだから
「必ず、立ち寄ってね」
と伝えた。
その後、六人が乗り、出て行く車に向かって、加奈は何度も、お辞儀をして見送った。
加奈は歩き始めて、紀恵お婆ちゃんから預かった封筒を開けると、住所や地図などが書いてある紙に、加奈ちゃんが来てくれて、一緒に住んでくれるのを祈っていますと書いてあり、現金が想像以上に入っていた。
加奈は、この現金は、できる限り使わないようにして、紀恵おばあちゃんまで届けなければいけないと誓った。
もうひとつの電話番号が書いてあるメモが入っている封筒を開けると理絵が書いてある住所と同じ字で、何かに役立ててくださいと書いてあり、こちらにも現金が入っていた。
おそらくは紀恵お婆ちゃん以外の五人で出し合ったのであろう、加奈は、これも使わないようにしようと、心に誓って、リュックにしまいこんだ。
心遣いに感謝して、涙が出てくる。
今まで、こんなに人の気持ちが、ありがたく感じた経験が無かった。
感謝の気持ちを胸に、加奈は歩いてゆく。
六人は内子町の街中を散策した後、四十四番大宝寺までは山道であり、レストランなど昼食を取れる所が、あまり無いだろうと、早めの昼食を食べに店に入った。
「そうそう、私も住所を書いておくわ」
とペンを取り出し、封筒の裏に、それぞれ書き記した。
真知子お婆ちゃんは、住んでいるのが香川県の丸亀市なので、七十七番のある多度津町から、七十八番のある宇多津町へ向かう途中の近くだから
「必ず、立ち寄ってね」
と伝えた。
その後、六人が乗り、出て行く車に向かって、加奈は何度も、お辞儀をして見送った。
加奈は歩き始めて、紀恵お婆ちゃんから預かった封筒を開けると、住所や地図などが書いてある紙に、加奈ちゃんが来てくれて、一緒に住んでくれるのを祈っていますと書いてあり、現金が想像以上に入っていた。
加奈は、この現金は、できる限り使わないようにして、紀恵おばあちゃんまで届けなければいけないと誓った。
もうひとつの電話番号が書いてあるメモが入っている封筒を開けると理絵が書いてある住所と同じ字で、何かに役立ててくださいと書いてあり、こちらにも現金が入っていた。
おそらくは紀恵お婆ちゃん以外の五人で出し合ったのであろう、加奈は、これも使わないようにしようと、心に誓って、リュックにしまいこんだ。
心遣いに感謝して、涙が出てくる。
今まで、こんなに人の気持ちが、ありがたく感じた経験が無かった。
感謝の気持ちを胸に、加奈は歩いてゆく。
六人は内子町の街中を散策した後、四十四番大宝寺までは山道であり、レストランなど昼食を取れる所が、あまり無いだろうと、早めの昼食を食べに店に入った。

