「一緒に、車でお参りを続けない」
と加奈を誘ったが、加奈は思ったとおり
「ありがとうございます。誘ってくれて、とっても嬉しいです。でも、ここまで一人で歩いて来られたし、最後まで歩き通します。こんなに、やさしくしてもらって、本当に嬉しかったです・・・」
「私、八十八ヶ所巡りに来て良かったと思っています。お遍路をして本当に良かったと思っています」
と返事する加奈の目には、また涙が溜まっている。
芙美子お婆ちゃんが
「気をつけてゆくのよ。ここに紀恵お婆ちゃん以外の全員の、携帯電話の電話番号を書いておいたから、何か困ったことがあったら、すぐに電話を掛けてね。いつでも力になってあげるから」
と言って番号を書いているメモを入れた封筒を手渡した。
「私、携帯電話は持っていないんです。持っていても連絡をする人も居ないし、くれる人も居なかったから・・・でも、もし困ったことがあれば連絡します。公衆電話からでも連絡します。何もかも、本当に、ありがとうございます」
と言って、加奈は封筒を受け取った。。目には涙が滲んでいる。
由紀と理絵は渡したメモの中に住所も書いておいたので
「私たちの住所も書いておいたから、また遊びに来てね。一生懸命がんばれば、そのうち、いいこともあるよ」
と理絵は加奈を励まし、勇太や由紀も
「また、お会いしましょう」
と言った。
と加奈を誘ったが、加奈は思ったとおり
「ありがとうございます。誘ってくれて、とっても嬉しいです。でも、ここまで一人で歩いて来られたし、最後まで歩き通します。こんなに、やさしくしてもらって、本当に嬉しかったです・・・」
「私、八十八ヶ所巡りに来て良かったと思っています。お遍路をして本当に良かったと思っています」
と返事する加奈の目には、また涙が溜まっている。
芙美子お婆ちゃんが
「気をつけてゆくのよ。ここに紀恵お婆ちゃん以外の全員の、携帯電話の電話番号を書いておいたから、何か困ったことがあったら、すぐに電話を掛けてね。いつでも力になってあげるから」
と言って番号を書いているメモを入れた封筒を手渡した。
「私、携帯電話は持っていないんです。持っていても連絡をする人も居ないし、くれる人も居なかったから・・・でも、もし困ったことがあれば連絡します。公衆電話からでも連絡します。何もかも、本当に、ありがとうございます」
と言って、加奈は封筒を受け取った。。目には涙が滲んでいる。
由紀と理絵は渡したメモの中に住所も書いておいたので
「私たちの住所も書いておいたから、また遊びに来てね。一生懸命がんばれば、そのうち、いいこともあるよ」
と理絵は加奈を励まし、勇太や由紀も
「また、お会いしましょう」
と言った。

