「スティーブの言うとおり航路帯と重なっている場所も、かなりあるのは事実よ。北大西洋、ニューヨーク沖、メキシコ湾、地中海、北太平洋、東シナ海、がそうなの。重なっていないのは南太平洋、インド洋、小笠原海域の三ヶ所で、北海で遭難した地質調査船は隕石が原因だと言われているわ」
「ただね、航路帯と重なっているとしても、それ以前は、航路帯でこんなに多くの遭難船が出ていないし、多すぎる気がするの。私には偶然にしては、どうしても多いと感じるのよ」
確かにモニカの言うとおり、他の三人も偶然にしては多いと感じる。
モニカは話を続ける。
「それとね、十隻は全部、無機物生命体が落下したと考えられる海域ばかりなの。戦闘があった地域は、数多く広範囲にわたっているのに、遭難船と重なるのは、無機物生命体を撃ち落とした戦闘地域ばかりなのよ」
「連合本部も地球の復興を優先して進めてきたので、その辺りの事実は公表していないのだけれど、少なくとも私たちよりは詳細な落下地点の情報を持っていると思うのよ。それでね、スティーブだったら、戦闘の経験者だし、現在は宇宙戦闘機の開発に携わっているパイロットだから、連合本部に出入りできるだろうし、もし調べられるのであれば調べて教えてくれないかしら」
とスティーブに頼んだ。
スティーブはモニカの話を聞き、遭難の原因と無機物生命体との戦闘や落下地点と因果関係があるのか気になって、確かに調べてみる価値がありそうだと思い、自分の調べられる範囲で了承して、モニカが携えてきた資料を預かった。
「ただね、航路帯と重なっているとしても、それ以前は、航路帯でこんなに多くの遭難船が出ていないし、多すぎる気がするの。私には偶然にしては、どうしても多いと感じるのよ」
確かにモニカの言うとおり、他の三人も偶然にしては多いと感じる。
モニカは話を続ける。
「それとね、十隻は全部、無機物生命体が落下したと考えられる海域ばかりなの。戦闘があった地域は、数多く広範囲にわたっているのに、遭難船と重なるのは、無機物生命体を撃ち落とした戦闘地域ばかりなのよ」
「連合本部も地球の復興を優先して進めてきたので、その辺りの事実は公表していないのだけれど、少なくとも私たちよりは詳細な落下地点の情報を持っていると思うのよ。それでね、スティーブだったら、戦闘の経験者だし、現在は宇宙戦闘機の開発に携わっているパイロットだから、連合本部に出入りできるだろうし、もし調べられるのであれば調べて教えてくれないかしら」
とスティーブに頼んだ。
スティーブはモニカの話を聞き、遭難の原因と無機物生命体との戦闘や落下地点と因果関係があるのか気になって、確かに調べてみる価値がありそうだと思い、自分の調べられる範囲で了承して、モニカが携えてきた資料を預かった。

