真知子お婆ちゃんが、夜道の女性の一人歩きは危険だから、一緒に車に乗っていこうと話しかけている。
見ると女性は、遍路の衣装を着ているので、どうやら歩き遍路をしているようであるが、年は若くて、理絵と同じくらいに見える。
女性は、最初お婆ちゃんたちの善意を断っていたが、自分たちと泊まる予定の宿が同じだった事もあり、結局は、お婆ちゃんたちの車に乗りこんだ。
宿に到着して、チェックインを済ませ、それぞれの部屋に行こうとした時に、真知子お婆ちゃんが女性に
「晩御飯、一緒に食べましょう」
と声を掛けると、女性は首を小さく横に振り、少々ためらった表情をしたが、ここまで車に乗せて来てもらっているのに、自分勝手なことは言えないと思ったのであろうか、下をうつむき、一瞬、考えてから、こくりと一度頷いて
「わかりました」
と答えた。
到着するのが遅くなったので、すぐに食べようと十分後に食堂に集まる約束をして、各部屋に別れて、由紀たちとお婆ちゃんたちは、用を足すと、すぐに食堂へ向かった。
着くのが遅かったので、他の宿泊客は、すでに食事を終わっていて、食事の用意されているテーブルは六人用と一人用のだけが残っているが、女性は、まだ来ていない。
六人がテーブルに着き、真知子お婆ちゃんが給仕をしている人に、女性も私たちと一緒に食べるので、一人用に残されている食事が女性のものか確かめてから、料理を六人の食事が並べられているテーブルに移してもらった。
見ると女性は、遍路の衣装を着ているので、どうやら歩き遍路をしているようであるが、年は若くて、理絵と同じくらいに見える。
女性は、最初お婆ちゃんたちの善意を断っていたが、自分たちと泊まる予定の宿が同じだった事もあり、結局は、お婆ちゃんたちの車に乗りこんだ。
宿に到着して、チェックインを済ませ、それぞれの部屋に行こうとした時に、真知子お婆ちゃんが女性に
「晩御飯、一緒に食べましょう」
と声を掛けると、女性は首を小さく横に振り、少々ためらった表情をしたが、ここまで車に乗せて来てもらっているのに、自分勝手なことは言えないと思ったのであろうか、下をうつむき、一瞬、考えてから、こくりと一度頷いて
「わかりました」
と答えた。
到着するのが遅くなったので、すぐに食べようと十分後に食堂に集まる約束をして、各部屋に別れて、由紀たちとお婆ちゃんたちは、用を足すと、すぐに食堂へ向かった。
着くのが遅かったので、他の宿泊客は、すでに食事を終わっていて、食事の用意されているテーブルは六人用と一人用のだけが残っているが、女性は、まだ来ていない。
六人がテーブルに着き、真知子お婆ちゃんが給仕をしている人に、女性も私たちと一緒に食べるので、一人用に残されている食事が女性のものか確かめてから、料理を六人の食事が並べられているテーブルに移してもらった。

